きょうと介護保険にかかわる会代表  梶 宏

今、社会全体をおおっている様々な不安、先の見えない経済状況や次々露見する政界・経済界の不祥事など、これらの根本的な原因は、実は私たち市民の無関心にあったと思います。

「専門家に任せておけばいい」として、政治に対して「参加するよりももたれかかる」「関与するよりも遠くから批判するだけ」で、企業は「丸ごと私たちの生活を支えてくれる」、行政は「優秀な官僚がいるから安心だ」といった考えになれきって何の疑問ももたなかったからではないでしょうか。

さらに、そしてまた市民が政治に参加しやすいシステムがなかったからではないでしょうか。
これからは「あなた任せ」ではなく自分たちの生活や自分たちの社会は、自分たちの手で創る時代です。

行政と住民の新しい関係を創造することが、今、求められているのです。
私たちは介護保険制度が市民の英知を集め、市民自らも汗をかくことによって運営されていくべきだと考えます。

あなたに介護が必要になったとき、どんな介護を望みますか。
今後さらに高齢化が進みゆく社会を、共に安らかに生きてゆくために

・安心できる介護 ・納得できる介護保険 ・信頼できる制度

をみんなで考え実現しようではありませんか。