3/28研修会 前綾部市長が語る「限界集落に挑んだ12年」
3月28日(土)13:30より、ひと・まち交流館京都において104回目の研修会を開催しました。講師は前綾部市長の四方八洲男さん。1940年綾部市生まれ。1998年に綾部市長に初当選、3期12年間務められ、現在は京都精神保健福祉推進家族連合会(京家連)会長やNPO北近畿みらい理事長として活躍されています。
市長在職中には「21世紀は農業、農村の時代」と唱え都市農村交流の拠点『里山ねっと・あやべ』を設立。全国で初めて「水源の里条例」を制定し、限界集落の再生などに尽力されてきました。
まず、NHKテレビ「えぇトコ」のDVDで、山裾の行き止まりの里にある豊かな暮らしの姿を見せて頂きました。最初、多くの地域はあきらめムードで「もう、いまさら構わんでくれ」という反応でした。市志(いちし)も過疎・高齢化が進む集落でしたが、1)自然薯や山蕗の生産組合という小さな経済があり、2)農家民宿などで交流があり、3)自治会があり、4)地域づくりのリーダーが歴代いたので、「水源の里」のモデルとして第一号に指定。
「上流は下流を思い、下流は上流に感謝する」をうたう全国ネットワーク、水源の里連絡協議会を結成し、シンポジウムの開催や広報誌『水の源』の発行を続けてきました。限界集落という厳しい状況でも、マイナスをプラスに変え、発信し続けて交流が生まれると、外の人によって光がもたらされ、人間に光があたると品格・品性が生まれる。それは、水源の里の90歳を超えた三人娘!の「今日が一番幸せ」という笑顔につながっていました。「ぜひ一度綾部にお越し下さい。ご案内します」とのことです。