7月研修会 新型コロナ後の知について学びました

7月11日(土)、ひと・まち交流館において第106回目の研修会を開催しました。まだ新型コロナの騒ぎが収まらない中、本当に参加があるのか心配もしましたが、会員22名、一般2名計24名と、ほどよい参加者数で幕をあけることができました。 講師は境毅さん、「新型コロナ後の知を求めて」というタイムリーなテーマです。境さんはかつて政治運動に力を注いでおられましたが、政治の限界を感じて社会運動に転進。環境問題など近代の行き詰まりを解決するには「科学知」ではなく、新たな知の創造が必要と独自の「文化知」を提案しておられます。

今回の講演内容は、境さんが親近感を覚えたというラトゥールのアクターネットワーク理論を紹介するもので、自然科学と社会科学、ローカルとグローバルといった人間が主体となる「近代知」から脱却し、新たな知の創造へ向けてパラダイムシフトしようというものでした。

ただ、内容はすこぶる難解、当日会議室の前を通った人は、中からギシギシと変な音が聞こえるのに気づいたはずです。参加者の脳内の歯車が、軋みながら回り始める時の音が部屋の外に漏れた・・といえばその難しさを想像していただけるでしょうか。

とはいえ後半のグループ討議は久々のリアル討議で、それぞれの感想や思いを共有し、和気あいあいでした。

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