9月研修会 フレイルを予防する大切さを学びました

9月4日(金)、ひと・まち交流館において第107回目の研修会を開催しました。講師は介護福祉士で老年科医師の奈倉道隆さん。「コロナに気をとられ、フレイルになるのを予防しよう」という、コロナに翻弄されている現状にふさわしいお話し。会員以外の市民の方も多く参加して頂きました。
「フレイル」は加齢(老化)と安静にしすぎが原因。①筋力の低下、②歩行速度の低下、③倦怠感・疲れやすさ、④活動性の低下、⑤体重減少の5項目のうち3項目以上が該当すればフレイルとみてよいとのこと。フレイルに早く気づいて進行させないよう、生活の見直しや介護の方針を改めることが必要です。コロナの自粛でいつの間にかフレイルになり、活動意欲を失うとますます進行し、自律性・自立性を失って自己実現が困難になり、介護者の負担も増大するということに、講師は強く警告を発しておられました。
「これからはフレイルにならないためにも本人が主体性を高め、これを尊重する介護を進めていかなくてはならない。まずは自分自身が主体的に、積極的に毎日を過ごすことが大切。今日のような研修会に出席されている皆さんは大丈夫です」というお話しに、参加者一同、笑顔で深くうなずいておられました。
研修会の後半は4~5名ずつのグループに分かれて「コロナのある生活を半年間経験してみて、いま改善した方がよいと思う課題は?」というテーマで話し合いました。自分の思いを話す、人の意見を聞くということ自体が久しぶり。新鮮な感じで話も盛り上がりました。最後に全員が30秒ずつコメントを述べあいましたが、それぞれの個性がうかがえて楽しい時間を持つことができました。

この研修会の詳しい報告はかかわる会の会報10月号(10月2日発行予定)に掲載予定です。ホームページからもご覧頂くことができます。しばらくお待ちください。