9月研修会 本人として、家族として認知症への備えを学びました

9月23日(金・祝日)、ひと・まち交流館において第121回の研修会を開催しました。講師は「認知症の人と家族の会」を立ち上げ、会とともに40年間歩んで来られ、2017年まで代表理事を務めておられた高見国生さん。研修会には一般市民の方の参加も多く、このテーマへの関心の深さがうかがえました。
まずはご自分の家族の歴史からお話は始まり、ご家族の認知症(当時は「痴呆」)発症にともない8年間の在宅介護。その経験をもとに1980年に「家族の会」を結成し代表に就任されたこと。以前は認知症の人は語らなかったが、「ぼけても心は生きている」と社会に呼びかけたこと、「認知症を悔やむのではなく、ともに生きるという道」を求め、最近では「認知症になっても好きなことに挑戦しながら、明るく楽しい人生を続けることができる」ということを紹介されました。
本人にとっては=認知症という病気を持ってどう生きていくか、家族にとっては=認知症の人を支えてどう生きていくか、ともに幸せであってこそ・・。認知症の発症は本人にとって、家族にとって新しい人生の始まりである、というようなお話には、経験に裏打ちされたたくましさと優しさが溢れていて心を動かされました。
認知症とは何かということや、認知症と診断されたらどうしたら良いかという実践的な内容まで充実したお話を聞かせて頂くことができました。
講演のあと、グループに分かれて講演の感想や認知症への思いを話し合いました。
研修会の詳しい内容は会報10月号でご紹介します。

研修会資料を高見先生ご了解のもと、添付しています。ご覧ください。
9月研修会資料 高見国生さん20220923