3月研修会、ホームホスピスについて学びました

3月12日(土)、ひと・まち交流館において第117回の研修会を開催しました。講師は宝塚つ・む・ぐの家の西野マリさん。ホームホスピスという、新しいケアの形を実践されていることを紹介して頂きました。
ホームホスピスが施設とちがうのは、こころ落ち着くもうひとつの「自宅」であること。24時間の見守りとケアを受けながら、一軒の家(民家)に5~6人程度がともに暮らし、その住人を介護スタッフや地域の医療連携チームが支えるとのことです。「家に帰りたいが帰れない。家族が病弱、介護力が無い。家のようなところで最期まで過ごせるところはないですか?」という要望から生まれたのがホームホスピス。ホーム(home)家庭・家・故郷・地域であり、
ホスピス(hospice)手厚くもてなし、休める場所ということ。日本では緩和ケア病棟をホスピスと呼称したことから、ホスピスというと終末期の人が過ごす場所(病棟)というイメージが強いですが、ホームホスピスでは永く暮らしておられる方もいらっしゃるとのことでした。
2004年、宮崎に「かあさんの家」が開設され、それがホームホスピスの始まりで、今は全国約50カ所にあるとか。宝塚にホームホスピスを、ということで西野さんを含む3名が家探しから始めて奔走されたこと、めぐまれた環境の「家」が見つかって2018年にスタート。利用者には喜ばれていますが
経営的にはむつかしくて苦労されていることなど、率直なお話を熱く語って頂きました。
お話のあとのグループワークでは、全国で増えているホームホスピスがなぜ京都には一カ所もないのか?という点について「京都人は新しいもん好きだから二番煎じは嫌なんちゃうか」「ホームホスピスという名前はついてなくても同じようなサービスはあるで」「でもそれを探すのはどうしたらええねん」などなど賑やかに話し合いました。

研修会に引き続き、当会の「地域包括支援センター実態調査」プロジェクト会議を開催し、打ち合わせを行いました。
研修会および打ち合わせの詳しい内容は会報4月号でご紹介します。ご覧ください。

宝塚つ・む・ぐの家 HPより